高野山で阿字観を。
高野山は、山野に囲まれた孤高の修行寺だというイメージがあったのですが、実態は、かなり明るい城下町という感じでした。
広さも名古屋城とその周囲一帯くらいの広さがあります。
また、世界遺産に登録されたためか、外国の観光客も多く、あまり修行寺だというイメージはありませんでした。
たまに、お遍路さんが歩いているのが、唯一修行的なイメージを残しています。
圧巻だったのは、奥の院と呼ばれる空海が入定されている聖地。
空海は、1200年前に瞑想の末に入定し、今も高野山に生きているとされていますが、その場所が奥の院にある弘法大師御廟です。
今でも毎日2回食事がお供えされています。
この奥の院には、弘法大師御廟を中心にして、天皇家、織田信長、豊臣秀吉、武田信玄、上杉謙信などの墓や、大企業の物故社員の墓など20万基以上が林立しています。
そこには、墓石と巨大な杉の木が重なっていて、これまで見たことのない荘厳な景色が広がっています。
墓石もあまり見たことの無いデザインで、美しく苔むしていました。
軽々しく撮影できるような雰囲気ではありませんでしたので写真はありませんが、こちらで美しい映像をご覧いただけます。
そして、この日の目的でもあり、最近では女性誌でも特集が組まれたりしている阿字観を習ってきました。
阿字観は、空海が伝えた瞑想法です。
その方法を、たった1,000円で教えてくれます。
ただ、年に数回、満月か新月の土日にしか開催されておらず、毎回定員が20名程度となっています。
今回は、年内最終回ということで定員を制限せず受付したようで、100名程度の方が参加されていました。
方法は、結構簡単です。
一度習えば誰でもできると思います。
また、毎日500円で受けられる授戒もお薦めです。
本当にこんな金額でいいのかと思いました。
受けた人に空海のエネルギーを授けているのだと思われますが、高野山の阿闍梨が直々に授けてくれます。
はっきり言って、これはやばいです(笑)
空海の伝えた教えは、それぞれの人が、それぞれの道を進み、自らの仏性に目覚めるという、素晴らしい世界をこの世に実現すること。
空海を拝み、空海のようになったり、空海のように生きたりすることを押しつけるという方法論ではありません。
お遍路さんでは「同行二人」と言われますが、開祖である空海はあなたと共にあり、いつでもあなたの仏性への目覚めを助けますよと言うスタンスです。
そういったフェアで自由で愛のある氣が、高野山には満ちていました。
名古屋から車で4時間。
また、機会を見て行きたいと思いました。
ありがとうございました。