呼吸・出入・陰陽・苦楽の順番。
日本語は、とても良くできていますね。
例えば呼吸。
吸呼ではなく、呼吸なのです。
呼吸の吐いて吸うという順番をそのまま表しているのだと思います。
まず、吐いて、それから吸う。
一般的な健康法や呼吸法は全てこの順番です。
また、人は、産声とともに息を吐きながら生まれてきて、最後は息を引き取るというように、息を吸って亡くなるようです。
生涯を通してもこの順番であるようです。
出入も同様ですね。
お金も感情も、出るのが先。
先に投資をするから利益を得られる。
人に喜びを与えたから喜びを得られる。
すべて、自分から出るのが先。
先に出さなければ何も入ってきません。
そして、陰陽と苦楽も同じ。
代償先払いとよく言われますが、本当にその通りだと思います。
陰や苦に遭遇したとき、すべてを過去のこれまでの現象とセットにしてしまうと苦しくなります。
そうではなく、後に控えた陽や楽とセットで捉える考え方が正解であるようです。
例えば、今、100年に一度の不況と言われていますが、それはこれまでの経済活動に問題があったからではなく、100年に一度の好転を将来に控えているからこそ、先に不況が来たと捉える方法です。
当然、大きな陰や苦の場合には、それ相応の大きな陽や楽が控えている。
そう考えるのが妥当なようです。
人生も社会も、いつでも、どんどん良くなっている。
陰や苦があると言うことは、そういうことだと思います。
ありがとうございました。