今回の円高はちょっとまずいぞと思う
昨日、1ドル=100円を切ってマスコミが大々的に報道していましたが、今回の円高は結構大きな現象のような気がします。
ご存じのように、今日本は次期日銀総裁さえ決められない、政治空白ともいえる状態にあります。
また、最近の日銀短観を見ても、決して景気の先行きがよいとはいえません。
米国がサブプライム問題で揺れているとはいえ、これほど対日本円でもドル売りが加速するというのは、世界的に見て、米国ドル依存状態に対する不信が出てきているように思います。
実は、米国は、世界最大の対外債務国家です。
現在、米国が抱える対外債務は250兆円。
GDP比で20%にまで達しています。
一方で日本は、巨大な対外債権国家です。
現在、日本が保有している対外債権は215兆円。
実は、GDP比40%という巨額の資産を保有しているのです。
国家を企業にたとえると、米国は毎年赤字を垂れ流し、他の企業からの融資で成り立っている状態。
企業の価値といえる株高(ドル高)でなんとかやってきているといえます。
一方、日本は、毎年経常黒字で、他の企業にどんどん融資している状態です。
株価(円の価値)は、まあ並というところでしょうか。
国内の借金(国債など)が多額なため、財政的な危機が指摘される日本ですが、対外的には極めて優良な国家といえます。
2001年のアルゼンチンの経済破綻は、GDP比で50%超となる14兆円の対外債務を抱え、その返済が不可能であると、デフォルト(債務不履行)を宣言したため起こりました。
今や、あの米国がこの状態に近づいているといえるのです。
そのため、米国の生命線であるドルが安くなってしまうと、実は米国の経済は意外にもろい可能性が有るのです。
また、ドルの価値が下がると、相対的に対外債務の価値が上がってしまうという負の循環も待っています。
米国は政府のトップクラスがドル価格維持のための声明を出していますが、その効果は限定的でしょう。
米国の次の手は・・・、
1985年の日米プラザ合意のように、対中国元やユーロでの為替レート操作になるのかもしれません。
ただ、当時の日本のように、今の中国や欧州がすんなり応じるのは期待できないですね。
そうなると・・・。
安易な外貨預金などは控えた方がいいかもしれません。








