「すごい」地獄にはまるな!
相変わらず素晴らしい内容ですが、一番共感できた箇所をご紹介します。
『いいかい。この世にも地獄があるんだよ』
『それを「すごい」地獄っていうんだよ』
『人からもっと「すごい」と言われたいがために物や地位に固執する地獄。すごい、すごいって、すごいを目指して転落する地獄なんだ。この地獄はいたるところにあるんだよ』
私自身も数年前までこの「すごい」地獄にはまっていました。
「すごい」と言われることが素晴らしいことだと思っていたのです。
しかし、あるとき、ふと氣がつきました。
このままずっと「すごい」を追い求めていても、どこまでもきりがないことに。
そして、それを追い求めることが本当の幸せではないことにも。
そんなことに時間を費やして一生を終えてしまうことは、あまりにも人生がもったいないと思ったのです。
当時、私は、自分がなぜこの「すごい」地獄にはまったのか、原因を考えました。
それはどうやら、幼少期からの体験によるものだとわかりました。
幼少期、両親から、すごいことをしたときだけ褒めてもらえる。
現状維持や普通の状態では褒めてもらえない。
よりすごいことをすることを期待される。
そして、すごいことを目指して努力しない子供は、怠惰であるという烙印が押される。
同世代の多くの人に共通する環境ではないかと思いますが、その結果、すごいことをすることが自分の義務となり、存在意義にまでなったのだと思います。
そして、「すごい」地獄の真逆にある、目の前の幸せに感謝して生きるという方法論を見つけるまで、ずっとこの地獄にはまり続けていたのです。
この部分を読んで、斎藤一人さんが、絶対にマスコミに登場されない理由がわかったような氣がします。
そして、この「すごい」地獄の話が、始めて書籍化されたことで、ようやくこういうことが言える・通じる時代になって来たのだと感じています。
今後、こういう方向の話が増えるように思います。
多くの人が「すごい」地獄から抜けられることを願います。
ただ、言ってる私自身もまだ完全には抜けきれていませんが(笑)
ありがとうございました。