「身口意」を使って自分の夢を実現する方法。
1200年前、弘法大師空海が日本に持ち込んだ教えの1つに、「身口意」というものがあります。
これは、
身 身体を使うこと
口 言葉を唱えること
意 意識を集中すること
の3つを指し、この3つを同時に極めることが最高の行だという教えです。
また、空海は、同時に即身成仏を唱えています。
これは、現代風に言えば、この世で生活しながら幸せになること。
この2つの教えを組み合わせると、空海は、身口意の行により幸せになる方法を説いていたのではないかと思います。
実際、身口意という行は、極めて強い効果があります。
例えば、ほとんどの宗教は、信者を集め、より強固に信心を持たせるために、この身口意を使っています。
キリスト教もイスラム教も仏教も、決まったポーズを取り、決まった言葉を唱え、神なる存在に意識を集中させます。
これは、まさに身口意の行です。
そして、これをする度に、信者はより信心を強くします。
別の言葉で言えば、洗脳されると言うことです。
この身口意の行を辞めない、この洗脳から限り逃れるすべはありません。
そして、現代では、企業もこの身口意を使っています。
朝礼などで起立して理念などを唱え、意識をあわせるというのは、身口意の行です。
善悪は別にして、社員を企業という組織の理念に洗脳していると言うことなのです。
ただ、これらは、洗脳だからと言ってそれが悪いわけではありません。
会社の理念と個人のミッションが同じか近い場合、そこは最高の職場になるでしょう。
そのため、これらの洗脳によって、幸せになれる人もいると思いますし、企業としての一体感は強くなりますので、要は受け止め方・考え方の問題だと思います。
しかし、身口意の行によって、自分が洗脳されていると言うことを認識しているかどうかはとても重要だと思います。
知らずに洗脳されてしまっている状態は、一番危険だと言えます。
本当の自分の想いと、洗脳によって植え付けられた想いはしっかり区別して考えるべきです。
これほど強力かつ簡単な洗脳法である身口意。
これまでは、宗教や企業などの組織ばかりが使っていましたが、今後はこれを自分のために使うべきだと思っています。
自分の夢や目標を実現するために身口意を使うのです。
これこそが、空海が説いていた身口意と即身成仏の真意ではないかと思います。
夢を実現するために行う身口意の行は、次のような内容になると思います。
身 夢を実現した自分を今体感する
口 夢を口に出して唱える
意 意識を自分の夢を実現した状態に集中する
単純に幸せを実感するために行う身口意の行は、次のような内容になると思います。
身 リラックスする
口 幸せだと言う
意 幸せな状態に浸る
これからは、個人が宗教や企業に利用されていた時代から、個人がそれぞれ自己実現していく時代に変わっていきます。
だれかの思想や理念に洗脳されるのではなく、自分の本当の夢や目標に自分自身を洗脳する。
そろそろ、そういう方向性に舵を取る時期が来ていると思います。
この強力かつ簡単な身口意を、自分以外の誰かに使われたままというのは、あまりにももったいないではないですか。
ぜひ、自分のためにも使ってください。
ありがとうございました。