お米と皇室とTPP
ここ数日、皇室からご病気の広報が相次いでいます。
天皇陛下が風邪、皇后陛下が下腿筋膜炎、愛子様が肺炎など、内廷にある方々が同時に体調を崩されています。
何か、大きなご心痛をを抱えていらっしゃる氣がしてなりません。
そして、そのご心痛の原因が時期的にみて「お米」にあるのではないかと思えてならないのです。
この時期に行われる、重要な宮中祭祀に10月17日の神嘗祭(かんなめさい)と11月23日の新嘗祭(にいなめさい)があります。
これは、いずれも基本的には稲作についての感謝祭であり、稲穂が実るこの時期に執り行われます。
この神嘗祭と新嘗祭は、数ある宮中祭祀の中でも最も重要な祭祀と考えられています。
天皇陛下がそれほどまでにお米を大切にされるのは、その系統をさかのぼると明らかになります。
天皇陛下の祖先である神武天皇の曾祖父である瓊瓊杵尊が天孫降臨した際、天照皇大神から授かったのは、三種の神器と稲穂でした。
三種の神器は今も皇居と伊勢神宮と熱田神宮に受け継がれています。
新しい天皇陛下が即位されるとき、真っ先に承継されるのがこの三種の神器であり、昭和天皇が敗戦を決意されたのも、この三種の神器が破壊される可能性が出てきたからだと言われています。
それほどまでにこの三種の神器は天皇陛下と日本にとって重要なものだと言えます。
それと同様、天孫降臨の際に授かった稲穂も、天皇陛下と日本にとって、極めて重要な意味があります。
稲穂は2600年以上日本人の主食として受け継がれ、食糧輸入国の日本が今でも100%の自給率を誇ります。
その稲穂が、有史以来の危機を迎えていると言っても過言ではない状況が今起きています。
それは、福島原発とTPPです。
福島原発は、日本の米どころである地域に放射能汚染を引き起こしました。
TPPは、経済性のみを優先し、諸外国のお米が関税無しで国内に輸入されてくる可能性を抱えています。
天皇陛下のご心痛はいかばかりかとお察し申し上げます。
この国の象徴である天皇陛下のご病気は、この日本全体の危機と捉えた方がよいのではないかと思います。
稲穂とお米を護ること。
これはこの国にとって、他の問題とは別次元で重要な事なのだと思います。
ありがとうございました。