人格と富裕度の相関性について。
最近、よく見かけるのが、人格を向上させると豊かになれるという話や、豊かになるために人格を向上させましょうという話。
しかし、現実社会には、人格と豊かさが比例しない例が多々有ります。
たとえば、暴力団やマフィアが富裕度が高いことはよくあることですし、独裁者が世界的な富豪であることも一般的かつ普遍的な状態と言えます。
また、詐欺的手法や、教祖的手法で大儲けをする人も後を絶ちません。
逆に、いわゆる清貧な人もいたりするわけで、人格と富裕度を結びつけてしまう考え方は、少し、感情的な思考であり、論理的では無いと感じます。
結局、人格を向上させるために必要な努力と、富裕度を向上させるために必要な努力は、一部分かぶる内容がありつつも、基本的には全く別物であると言うことだと思います。
これを混合してしまうと、それこそ、二兎を追う者は一兎をも得ずになってしまうので、それぞれをしっかり区別して努力する必要があるのでしょう。
残念ながら、人格を向上させる努力をしていけば、自然と豊かになっていくということは、現実的にはありえないのではないかと思います。