断食合宿に参加してわかったこと。
以前から断食には興味があったのですが、なかなか参加まで至らず、今回、友人のカリスマ経営者鬼頭さんが参加された断食合宿がよかったそうで、数ヶ月前にお誘いいただき、一緒に行くことになりました。
参加した断食合宿は、天外伺朗さんが開催されているものでした。
天外伺朗さんは、ご存じの方も多いと思いますが、ソニーでCDやAIBOの開発などを手がけられ、若くして上席常務にまでなられた方です。
引退後、執筆や講演、経営者塾などをされる傍ら、この断食合宿を年3回開催されています。
行ってみて初めて知ったのですが、日本に複数ある2泊3日の断食合宿は、そのほとんどがこちらの書籍の野口法蔵さんが始めた断食座禅を基にしたものであるそうです。
内容は、金曜日は自主的に断食をし、夕方に熱海の合宿所に集まります。
土曜日は終日断食。
日曜日の昼頃に断食明けの食事をして、宿便をとって終了となります。
その間、日中は1時間おきに、座禅や瞑想や気功などをします。
水と塩は自由に摂れますが、食物は土曜日の昼に出される一杯の野菜ジュースのみです。
参加する前は、かなり厳しい状況を予測していたので氣合いを入れていったのですが、予想していたより遙かに楽でした。
特別苦しむこともなく、日曜日の断食明けを迎えることができました。
ただ、断食明けの食事で、宿便をとるために、梅を大根を煮た汁に溶かして、丼に4杯以上飲むのですが、元々梅が食べられないため、これがとても苦しかったです。
人によってはもっと飲む方もいるようで、サッカーの岡田監督は10杯以上飲んだらしいです。
日頃から腸が固まっていると、かなり飲まないと出ないようで、日常的に戦いの場所にいる人は、腸が硬くなる傾向にあるようです。
当日も、女性は楽々出ていたようですが、男性が苦しい傾向にありました。
断食合宿に参加してみて感じたのは、どんな怖れも、飛び込んでみると意外とたいしたことが無いと言うことです。
食事ができない怖れというのは、「それでは食えんぞ」という言葉に代表されるように、人間にとって最大の怖れとも言えるものですが、実は数日くらい食べられなくても人間は何ともないと言うことを知りました。
想像上の怖れより、実際の現象は怖くないと言うことだと思います。
また、断食をしたことで、人間が日常どれだけ食物の消化にエネルギーを費やしているかを体感できました。
この消化に費やしているエネルギーを減らし、他の作業に使うことで、人間の生産性は大きく向上すると思います。
以前、「万に一つの誤りもない開運法」というブログを書きましたが、これがまさに科学的な根拠だと思いました。
実際、今回の断食合宿に参加された30名のうち、3人が酵素玄米食で、10人が1日2食生活をしていました。
日本人が1日3食食べるようになったのは、江戸時代以降だと言われています。
それまで何千年も1日2食生活をしてきたのです。
多くの人が1日2食生活を送れるようになると、日本の食料自給率はぐんと上がると思いますし、地球資源も守れ、世界の飢餓さえも減らせるかもしれません。
私自身すでに3年以上続けていますので、自信を持ってお薦めできます。
また、断食をすると、宿便とともに心の垢も落とせると聞きました。
野口さんの本にも『「体」を変えて、「心」を変える』と書かれていますが、こちらの効用の方も大きいと思います。
断食後、まだ2日ですが、ずっと心に静寂が広がっている感があります。
そのためか、食欲もあまり強くなく、いい感じが続いています。
総合的にみて、この断食合宿は、広くお薦めしたいと思います。
一生に一回は体験された方がいいと思います。
・食事ができない怖れとの対峙。
・体内に消化物がないときの本来のエネルギー。
・心の垢を落とした時の爽快感。
・ほとんど何もしない、何も考えない永い時間。
普段の生活では決して味わえない体験を、たった2泊3日でまとめて味わうことができます。
実は、あと一つ、大きな効用があったのですが、こちらには書けないので、氣になる方には、お会いした時に話したいと思います(笑)
ありがとうございました。