ホームページリース契約詐欺被害にお気を付けください。
弊社ホームページでは以前からお伝えしている内容ですが、ホームページリース契約詐欺被害にはくれぐれもお気を付けください。
先日、ホームページリース詐欺被害に遭われた方が相談された弁護士様から依頼を受けまして、リース内容が妥当であるかどうかを調査させていただき、その報告書を提出させていただいたのですが、総額数百万円のリース金額に相当するような内容では無いとの判決が下されたようで、全額が返金されたようです。
ただ、実際に被害に遭ってからでは、訴訟費用やそのための時間や労力を膨大に使ってしまいます。
また、すべての訴訟で勝てる見込みもありません。
やはり、重要なのは、ホームページ制作に関して、リースの契約をしないことだと思います。
ホームページリース契約詐欺被害者の多くは、月々数万円という金額なので、諦めて払い続けている方が多いようですが、5~7年の契約期間があるため、最終的な総額では数百万円に達します。
リースの場合、一度契約してしまいますと、途中解約は一切できません。
もし、リース元の企業が倒産しても、リース会社との契約は残りますので、リース費用は最後まで払い続けないといけないのです。
(※このことを悪用して、計画倒産を繰り返しているホームページリース業者も存在します。)
通常、リースの対象となる機械や自動車であれば、リース残額程度の資産となりえますので、もしリース元が倒産しても、機械や自動車をどこかに買い取ってもらうことで、ある程度は補填が可能です。
しかし、ホームページの場合、自社以外の企業にとっての資産価値はありません。
そのため、ホームページをリースしてしまうと、契約した瞬間に、資産はほぼゼロで、数百万円程度の負債を抱えてしまうことになるのです。
通常、ホームページは一式数十万円程度で購入できます。
それをわざわざ数百万円程度で購入したことと同じことなのです。
当然、ホームページリース業者には大きな利益が契約した瞬間に確定いたしますので、いつまで経ってもこうした業者が後を絶たずに出てきてしまうのです。
特に、こうしたホームページをリースで提供している企業は、営業が極めて強力です。
一旦面談をすると、契約するまで帰らないようなことも普通にしますし、今日だけの特別価格と言って通常の販売価格を提示することも日常茶飯事だと聞きます。
とにかく、その日に急いで契約をさせようとします。
なぜなら、企業や個人事業主のリース契約は、クーリングオフができないから。
一旦契約してしまうと、クーリングオフは一切できないのです。
しかし、月数万円程度ならと契約したが最後、営業担当者は担当から外れ制作部隊へと流されます。
最終的に納品されるのは、平凡で汎用的なホームページ。
残念ながら、数百万円の価値はありません。
そして、以前であれば、そのような会社は、東京か大阪が本社の会社ばかりでしたが、今は名古屋本社の会社でもそのようなリース契約をしている企業があるようです。
数百万円の余剰資金があり、その資金の使い先に困っている企業で無い限り、契約を控えることをお薦めいたします。
軽い気持ちで契約をしてしまうと、その契約を無効にするためには、大変な訴訟をして、優秀な弁護士様であれば、返金される可能性がある、という事になってしまいます。
くれぐれもお気を付けくださいませ。